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平屋は耐震強い?地震に強い家の建て方

工法・性能について
2025.03.28

平屋を建てたいと考えているけれど、地震への不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
地震大国である日本で安全に暮らすためには、建物の耐震性は非常に重要な要素です。
平屋は、その構造的な特徴から、地震に強いとされていますが、本当にそうなのでしょうか?今回は、平屋の耐震性の高さについて、その理由や、さらに耐震性を高めるための方法などをご紹介します。

平屋の耐震性が強い理由を徹底解説

シンプルな構造がもたらす耐震性

平屋は2階建てや3階建てに比べて構造がシンプルです。
正方形や長方形に近いシンプルな形状は、地震や強風による外力を受けた際に、力が分散されやすく、倒壊のリスクを軽減します。
複雑な形状の建物は、特定の箇所に力が集中し、損傷しやすい傾向があります。

低い重心による揺れへの抵抗

平屋は高さが低いため、重心が低くなります。
建物の揺れは、重心が高いほど大きくなるため、重心が低い平屋は揺れにくいという特徴があります。
高層マンションのように高層階ほど揺れが大きくなるのと同じ原理です。
また、上階がないため、上階の重さによる揺れの増幅もありません。

強風への耐性も高い

平屋は2階建てや3階建てに比べて、風の影響を受けにくいという特徴もあります。
風の抵抗面積が小さいため、強風による揺れも軽減されます。

構造の種類による耐震性の違い:木造、鉄骨、鉄筋コンクリート

建物の構造は、耐震性に大きく影響します。

・木造:木造軸組工法、ツーバイフォー工法、木造ラーメン工法など様々な工法があり、それぞれ耐震性に違いがあります。
伝統的な木造軸組工法も適切な設計と施工によって高い耐震性を確保できます。
ツーバイフォー工法は面で建物を支えるため、耐震性に優れているとされています。
木造ラーメン工法は、柱と梁が一体化することで高い強度を実現します。

・鉄骨:鉄骨は木材に比べて強度が高く、地震の際に変形することで衝撃を吸収する性質があります。
軽量鉄骨造は戸建て住宅に多く用いられています。

・鉄筋コンクリート(RC):鉄筋とコンクリートの複合構造は、高い耐久性と耐震性を持ちます。

耐震等級と地震への強さの関係

耐震等級は、建物の耐震性を示す指標です。
耐震等級1は建築基準法の最低基準を満たしますが、耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の地震力にも耐えられる設計となっています。
より高い耐震性を求める場合は、耐震等級3以上の住宅を選ぶことが重要です。

平屋の耐震性をさらに高める方法

耐震等級3の重要性と選び方

耐震等級3は、震度6強〜7程度の地震でも倒壊しにくいレベルの耐震性を示します。
住宅を建てる際には、耐震等級3を標準としているハウスメーカーや工務店を選ぶことをおすすめします。

地盤調査と適切な地盤改良

建物の耐震性を高めるためには、地盤の強さが重要です。
地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良を行うことで、地震時の地盤の沈下や液状化を防ぎます。

建材選びのポイント:屋根材、壁材、基礎

屋根材、壁材、基礎などの建材選びも耐震性に影響します。
軽量で強度の高い屋根材や、耐震性に優れた壁材、しっかりとした基礎を選ぶことが重要です。

適切な設計と施工の重要性

建物の設計と施工は、耐震性に大きく影響します。
経験豊富で信頼できる設計士や施工業者に依頼することが大切です。

定期的な点検とメンテナンス

建物の定期的な点検とメンテナンスは、建物の寿命を延ばし、地震への備えを強化します。

まとめ

平屋は、シンプルな構造と低い重心により、地震に強いとされています。
しかし、耐震性は構造の種類や建材、地盤、設計・施工、メンテナンスなど様々な要素に影響されます。
より高い耐震性を確保するためには、耐震等級3を標準とするハウスメーカーの選択、地盤調査と適切な地盤改良、適切な建材選び、信頼できる設計士・施工業者への依頼、そして定期的な点検とメンテナンスが重要です。
これらの点を考慮することで、安心して暮らせる、地震に強い平屋を実現できます。
平屋建築を検討する際には、これらの点を踏まえ、専門家と相談しながら最適なプランを立てることをおすすめします。

当社は、富山市周辺で家づくりを手掛けております。
見学会も行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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